最近遠出ばかりでしたので比較的近い所である程度運動になるところ、ということで安平路山に行くことにしました。そろそろ冬の気配が感じられるかもしれません。岐阜側から行く途中にナビでは大平峠から先が通行止めとなっていましたが、どうやら大型車のみ通行止めの様で、普通車は通行可能でした。悪路と聞いていますが自然園休憩舎まで車で林道行く気満々です。
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・安平路山(あんぺいじやま)標高 : 2364m
・白ビソ山(しらびそやま)標高 : 2265m
・摺古木山(すりこぎやま)標高 : 2169m
・風穴山(かざあなやま)標高 : 2058m

・登山ルート紹介 : 2021/10/23
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あれ?ロープだけの車止めって聞いてたけど、通行止め?どければ入れそうだけど。


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まあ、運動不足なので、ここから歩きましょうか。
もう薄明るいのでヘッデンは不要です。


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摺古木自然園休憩舎駐車場から歩きます。
05:38 スタートです。


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稜線が見えた。結構天気もよさそうで。


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林道も結構気持ちのいいところ。


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歩きやすい林道で、車が通れないとは思えない。
むしろ、駐車場までのゾーンの方が荒れていたような。


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トイレだ。普通に車でこれそう。


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やっぱり、1台止まってました。
後で会いましたが、岡山から来られたソロの女性のレンタカーです。
安平路避難小屋に泊まられたようですが、昨日は霙から雪になってめちゃくちゃ寒かったとのこと。


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小屋の横から登山口ですが、いきなり結構な笹ですね。
上下レインウエアを着ることにしました。

さて、ここから摺古木山の間に風穴山という山を巻くのですが、是非行っておきたい。
まったく調べていないですが、踏み跡のない笹薮山の可能性が高いように思います。

道中アタックポイントを探りながら歩きましたが、
結構な斜面と笹薮でしたね。帰りに寄りましょう。


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振り返って、風穴山のピークが見えています。上の方まで藪ですね・・・。


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摺古木山への直登と巻きのルート分岐です。
直登が好きです。


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視界が開けてきたら、恵那山ですね。


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あまりレインウエアは濡れないけど、霜だったり、凍っているだけですね。
溶けたら濡れそう。


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07:38 摺古木山です。
北の方は少し雲がかかっているけど、上は晴れています。


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この辺は樹氷になっています。風が強いんでしょう。


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ここから縦走路です。


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中央アルプス、冠雪していますね。


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樹氷は結構育っています。
今シーズン初樹氷だな。


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摺古木山から先は結構笹が濃くなりました。
同じ笹薮で道が見えなくとも、前回のクリヤ谷よりは足場が悪くないのでそれほど歩きにくくない。
下りに少し気を付けるくらい。


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雪が積もってますね。気温がそれほど低くもないから、濡れるなあ。


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08:27 白ビソ山です。危なくはないが、足元が見えないのでペースが上げられない。


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安平路山と避難小屋まで来ました。
いい天気・・・だが安平路山は展望がない山。
この景色で大分満足ですが。


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避難小屋のヒカリゴケ。


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シュラフを置いてくれているようです。
この後で出会う女性の持ち物であるコッヘルとかが置いてありました。
綺麗な避難小屋でした。


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少し進むと水場への分岐看板が笹に埋もれています。
女性によると暗くなって道が解らないし、水を汲みに行くのは不可能だった。
雪をバーナーで溶かして水を作ったとか。
お湯にしてペットボトルに入れて湯たんぽにしないと寒くて寒くて・・・。
おいてあるシュラフを三枚重ねて寝たのよ・・・よく頑張りましたね。


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09:23 少し登ると安平路山です。
藪につきゆっくりしか歩けないので、なんだか体力的に消化不良です。
でも帰ります。帰りに寄る風穴山を楽しみにしています。


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摺古木山の近くに戻ってきました。
この辺は樹氷が綺麗です。


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御嶽山が見えています。あちらは真っ白。


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中央アルプス。手前は南駒ヶ岳なんだろうな。


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少し下りて恵那山もくっきり。
今日は恵那山良かっただろうな。紅葉的にも。


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さて、風穴山です。
普通に考えて、あるとすれば①~④に踏み跡がありそうですが、
今回はどこにもそのような痕跡はありませんでした。

こういうときにどう考えて、観察して道を選択するのかということですが、
まず、相当イージーでない限り、行きに観察しておいて、帰りに寄るということです。
後の方に道があるかもしれないということと、やっぱり地形と植生を目で見て確認して選択するからです。

①は谷沿いさえクリアしてコルに出られればなだらかな尾根になってうまく行きそうです。
②は最短ですが、最初の崩壊地がどうかということと、尾根の傾斜が急です。
③は普通の山なら選ぶべき尾根ルートですが、ここは笹薮山ですので・・・。
④は①の長いバージョンですね。踏み跡やテープがない限り選ばないコースです。

さて、今回はかなりの背丈と密度の笹があります。登りになると完全に頭の上になります。
できる限り斜面の傾斜が緩やかなコースにすべきです。
この山は谷が水の流れる沢になっていて、危ないですが笹はありません。
①が良さそうです。


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最終的に進んだルートです。
①よりも一つ南の沢の支流を上がりました。


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これが①の沢の入り口です。
向かって右斜面の上が風穴山ですが、すぐ急斜面の笹薮になり登りたくない感じです。
沢は見ての通り笹が薄いです。


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そして、地図の通り支流が南にわかれており、水量の少ないこちらを上がることにします。


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斜度が緩くなってコルが近づきました。
ここまではよかったのですが、ここからコルまでは濃い笹薮になっています。
ということでここから右の藪に入って山頂へ直登します。
あと40m位の標高なので頑張れるでしょう。


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この頭の上まである笹薮・・・。
ここのほうが全然マシですが、利尻島のポン山を思い出します。
http://yama-to-sake.com/archives/6459232.html

ここで激笹斜面のポイントをいくつか。
1.皮膚の露出に注意。全身覆うべきです。特に顔。笹は切れます。バラクラバがあるといいです。夏は虫もヤバイので。
2.時間がかかるだけなので急でもまっすぐ登ったほうがいいです。
3.でも木があるなら、木を経由したほうがいいです。木を頼りにのぼれるし、ちょっと笹が薄くなるし、下りの目印にもなります。
4.かき分けるだけじゃなく、ちゃんと根元から踏んでいった方がいいです。帰りにうっすらとした道しるべになりますし、面倒でも結局ちゃんと踏んでいった方が早いです。踏むときに自分の体の方に笹が倒れないようにしないと自分が踏んだ笹に攻撃されるので注意。


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11:52 ちゃんと標識あるじゃん。冬用かな。周囲に道はなさそう。


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ちょっと南アルプス方面は開けてる。
笹は平坦だと胸まで。


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さて、またここを帰るんですが、帰りはちょっと跡をつけてきたのと、下りなので楽です。


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13:11 車まで帰ってきました。


コースタイム : 7時間33分(標準×0.7??)
体力 : ★★★☆☆
危険度 : ★★★☆☆ 風穴山に行かないなら下がる
道迷い : ★★★★☆ 風穴山に行かないなら下がる