笠ヶ岳です。先日上高地経由で涸沢に行ったとき、帰りにあかんだなから笠を見てなんだか登りたくなりました。笠ヶ岳は登山を志すきっかけになった一番好きな百名山なのです。錫杖岳でしか行ったことのないクリヤ谷ですが、初めてのコースです。そしてせっかくなので周回しましょう。


・クリヤノ頭(くりやのあたま)標高 : 2440m
・笠ヶ岳(かさがたけ)標高 : 2898m 百名山
・抜戸岳(ぬけどだけ)標高 : 2813m
・登山ルート紹介 : 2021/10/10

蒲田トンネルです。槍見に駐車して周回です。
04:00 スタートです。
朝なのに暖かい気がします。

橋を渡って川沿いを歩き、槍見館を左のダートへ入ります。

少し行くとクリヤ谷の登山口です。

ぼちぼち登り、沢の音が大きくなると穴滝上部の渡渉点です。
今日は普通に渡れました。

錫杖岳への分岐を過ぎると笹が覆いかぶさってくるようになりました。
これを想定してレインウエアを下だけ着て、靴は嫌というほど防水してきました。
上のレインウエアを着ないのは、上のシャツはすぐ乾くのと、暑くて汗で余計濡れるからです。
下を着ないとタイツや靴下を通じて靴が中から濡れてしまいます。
あと、道が相当不明瞭です。
暗いと道を探すのに時間がかかります。
実際、一度300m位登山道を外れました。
ただ、笹の密度が濃いだけで木々の密度や斜度がそれほどでもないので
地図とかコンパスとか、GPSなんかがあればどこでも歩けるので迷うほどではありません。

薄明るくなってきたところで、錫杖の岩壁と紅葉が。

左が開けて、沢が見えました。
上の水場から流れてきているのでしょうか。
ここでも水が取れそうです。


朝陽はまだですが、対面の穂高連峰のシルエットが見えてきました。

急斜面をジグザグに登っていきますが、岩や大木をよじ登るような場所もあります。
総じて足元が見えないため笹のトラバースが厄介です。
見えない石や枝、倒木が隠れていて、尚且つ足場が狭いので、
滑ったり踏み外したりして斜面を落ちそうになります。
とにかく、ゆっくりしか歩けません。

最終水場に来ました。

ここは開けていて、朝陽が差し込んできています。

沢水です。一応浄水器を通して水を補充して休憩しました。

沢から下の方を眺めた図。


笹で濡れまくったので、カメラのレンズに水滴が。
防水カメラだから大丈夫。
槍ヶ岳が見えてます。

水場から少し登っていくと、笹が少し低くなり、展望が開けてきます。
錫杖岳や大木場の辻方面です。

07:00 斜面を登りきるとクリヤノ頭です。
ピークの少し下を巻くように道がついています。

クリヤノ頭と隣のピークの間から槍ヶ岳。

少し進んで振り返ったクリヤノ頭が立派に尖ってます。

そして、ついに見えました。笠ヶ岳です。
自分的にはこの距離、もうすぐそこに思えます。

登って振り返る。

前はこんな感じ。このころはもう笹が足元にたまにあるだけ。
他は全然湿ってないけど、笹だけはやっぱり水滴だらけ。

稜線が近い。

笠ヶ岳が目の前。しかし、今日は暖かい。9月半ば位?
結局足場が全面的に悪くて、スピードが出せないので疲れないし、汗もそれほどかかない。

山頂直前。
クリヤ谷をクリアした。

08:15 笠ヶ岳山頂です。
やっぱり、いいな。笠ヶ岳。そして今回も誰もいない。
登山道にも山頂にも。駐車場にはいたけど。

長大な稜線。昔この稜線の映像をDVDで見て、山に行こうと思ったのです。
右奥には槍ヶ岳。左奥には水晶岳。どちらにもつながってます。

槍穂高全景。

焼岳、乗鞍、御嶽かな。

カールと緑の笠。奥に穂高連峰の図。

神様に登山の無事を感謝。

ズームで黒部五郎岳の向こうに薬師岳。

あれは立山方面なのかな。

雲の平の向こうに水晶岳から鷲羽岳。

手前は双六岳ですね。

そして槍ヶ岳。

大キレットと北穂高岳。

奥穂高岳。
堪能しました。

笠ヶ岳山荘に降りてきました。
今日が最終日の様です。

噂通り、クリヤ谷やめとけって書いてあります。
あの状態だと、やる気のある好き者にしかお勧めできないコースではある。

笠ヶ岳を愛する者としては泊まってみたい気がする。

少し下りて緑の笠。
ここから小一時間でピストン出来そう。いずれ。

この歩きたくなる稜線ですよ。

おだやかで、景色もいいし。

抜戸岩の間をぬけます。

そして振り返った笠ヶ岳。
The 山。
だって山の漢字と同じ形だし。
あ、しまった。小笠に登るのを忘れてた。あの笠の右のチョンとなっているところ。

少し進んでもこの堂々たる山。

笠新道への分岐です。ちょっと抜戸岳に寄っていきます。往復10分位です。

09:15 抜戸岳です。

杓子平へ降りてきました。笠ヶ岳の見納め。
ここから笠新道をガンガン下ります。

杓子平から見た。ハイマツ越しの穂高。

ここまでくると、槍穂高が断然近くなる。

迫力。

ちょっと降りて、笠新道の紅葉と槍ヶ岳の遠景。

標高2100mまで来ました。眺めは一望できなかったような。

1920m中間地点。杓子平まで1時間半?速くない??

ジグザグいい道で降りてきました。笠新道はよく整備されています。
登りも下りも人が結構いました。
この水場でのどを潤し、3kmくらい林道歩きです。というか小走りで。

林道ゲート。

新穂高ロープウェイ。
駐車場まではまだ3kmくらい車道があります。

12:15 槍見の駐車場まで戻りました。
温泉に入って帰りましょう。お疲れ様でした。
コースタイム : 8時間15分(標準×0.6)
体力 : ★★★★☆
危険度 : ★★★☆☆
道迷い : ★★★☆☆


・クリヤノ頭(くりやのあたま)標高 : 2440m
・笠ヶ岳(かさがたけ)標高 : 2898m 百名山
・抜戸岳(ぬけどだけ)標高 : 2813m
・登山ルート紹介 : 2021/10/10

蒲田トンネルです。槍見に駐車して周回です。
04:00 スタートです。
朝なのに暖かい気がします。

橋を渡って川沿いを歩き、槍見館を左のダートへ入ります。

少し行くとクリヤ谷の登山口です。

ぼちぼち登り、沢の音が大きくなると穴滝上部の渡渉点です。
今日は普通に渡れました。

錫杖岳への分岐を過ぎると笹が覆いかぶさってくるようになりました。
これを想定してレインウエアを下だけ着て、靴は嫌というほど防水してきました。
上のレインウエアを着ないのは、上のシャツはすぐ乾くのと、暑くて汗で余計濡れるからです。
下を着ないとタイツや靴下を通じて靴が中から濡れてしまいます。
あと、道が相当不明瞭です。
暗いと道を探すのに時間がかかります。
実際、一度300m位登山道を外れました。
ただ、笹の密度が濃いだけで木々の密度や斜度がそれほどでもないので
地図とかコンパスとか、GPSなんかがあればどこでも歩けるので迷うほどではありません。

薄明るくなってきたところで、錫杖の岩壁と紅葉が。

左が開けて、沢が見えました。
上の水場から流れてきているのでしょうか。
ここでも水が取れそうです。


朝陽はまだですが、対面の穂高連峰のシルエットが見えてきました。

急斜面をジグザグに登っていきますが、岩や大木をよじ登るような場所もあります。
総じて足元が見えないため笹のトラバースが厄介です。
見えない石や枝、倒木が隠れていて、尚且つ足場が狭いので、
滑ったり踏み外したりして斜面を落ちそうになります。
とにかく、ゆっくりしか歩けません。

最終水場に来ました。

ここは開けていて、朝陽が差し込んできています。

沢水です。一応浄水器を通して水を補充して休憩しました。

沢から下の方を眺めた図。


笹で濡れまくったので、カメラのレンズに水滴が。
防水カメラだから大丈夫。
槍ヶ岳が見えてます。

水場から少し登っていくと、笹が少し低くなり、展望が開けてきます。
錫杖岳や大木場の辻方面です。

07:00 斜面を登りきるとクリヤノ頭です。
ピークの少し下を巻くように道がついています。

クリヤノ頭と隣のピークの間から槍ヶ岳。

少し進んで振り返ったクリヤノ頭が立派に尖ってます。

そして、ついに見えました。笠ヶ岳です。
自分的にはこの距離、もうすぐそこに思えます。

登って振り返る。

前はこんな感じ。このころはもう笹が足元にたまにあるだけ。
他は全然湿ってないけど、笹だけはやっぱり水滴だらけ。

稜線が近い。

笠ヶ岳が目の前。しかし、今日は暖かい。9月半ば位?
結局足場が全面的に悪くて、スピードが出せないので疲れないし、汗もそれほどかかない。

山頂直前。
クリヤ谷をクリアした。

08:15 笠ヶ岳山頂です。
やっぱり、いいな。笠ヶ岳。そして今回も誰もいない。
登山道にも山頂にも。駐車場にはいたけど。

長大な稜線。昔この稜線の映像をDVDで見て、山に行こうと思ったのです。
右奥には槍ヶ岳。左奥には水晶岳。どちらにもつながってます。

槍穂高全景。

焼岳、乗鞍、御嶽かな。

カールと緑の笠。奥に穂高連峰の図。

神様に登山の無事を感謝。

ズームで黒部五郎岳の向こうに薬師岳。

あれは立山方面なのかな。

雲の平の向こうに水晶岳から鷲羽岳。

手前は双六岳ですね。

そして槍ヶ岳。

大キレットと北穂高岳。

奥穂高岳。
堪能しました。

笠ヶ岳山荘に降りてきました。
今日が最終日の様です。

噂通り、クリヤ谷やめとけって書いてあります。
あの状態だと、やる気のある好き者にしかお勧めできないコースではある。

笠ヶ岳を愛する者としては泊まってみたい気がする。

少し下りて緑の笠。
ここから小一時間でピストン出来そう。いずれ。

この歩きたくなる稜線ですよ。

おだやかで、景色もいいし。

抜戸岩の間をぬけます。

そして振り返った笠ヶ岳。
The 山。
だって山の漢字と同じ形だし。
あ、しまった。小笠に登るのを忘れてた。あの笠の右のチョンとなっているところ。

少し進んでもこの堂々たる山。

笠新道への分岐です。ちょっと抜戸岳に寄っていきます。往復10分位です。

09:15 抜戸岳です。

杓子平へ降りてきました。笠ヶ岳の見納め。
ここから笠新道をガンガン下ります。

杓子平から見た。ハイマツ越しの穂高。

ここまでくると、槍穂高が断然近くなる。

迫力。

ちょっと降りて、笠新道の紅葉と槍ヶ岳の遠景。

標高2100mまで来ました。眺めは一望できなかったような。

1920m中間地点。杓子平まで1時間半?速くない??

ジグザグいい道で降りてきました。笠新道はよく整備されています。
登りも下りも人が結構いました。
この水場でのどを潤し、3kmくらい林道歩きです。というか小走りで。

林道ゲート。

新穂高ロープウェイ。
駐車場まではまだ3kmくらい車道があります。

12:15 槍見の駐車場まで戻りました。
温泉に入って帰りましょう。お疲れ様でした。
コースタイム : 8時間15分(標準×0.6)
体力 : ★★★★☆
危険度 : ★★★☆☆
道迷い : ★★★☆☆
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